カスタムGPT終了でもClaudeで代替できる!移行手順を解説

「業務で使っているカスタムGPTが、年末に使えなくなる」。そんな通知を受け取って、移行先を探している方は多いはずです。
ChatGPTのカスタムGPTは2026年12月11日に終了します。結論として、指示文とナレッジファイルで動いているGPTなら、Claudeのプロジェクトでほぼ同じ使い方を再現できます。この記事では、移行で何が消えるのか、Claudeのどの機能に何を移すのかを順に整理します。
結論:カスタムGPTの大半はClaudeのプロジェクトで代替できる
カスタムGPTの中身は、突き詰めると「あらかじめ書いた指示文」と「参照させる資料」の組み合わせです。Claudeのプロジェクトにも、まったく同じ2つの設定項目があります。
- プロジェクトの指示:そのプロジェクト内の会話に共通で効く指示文
- プロジェクトのナレッジ:PDFやテキストなどの資料をアップロードして参照させる場所
無料アカウントでも、プロジェクトは最大5つまで作れます。まずは無料で1つ移して、使い心地を確かめるのが現実的です。
一方で、カスタムアクション(外部APIとの連携)や、GPTの共有・公開は、そのままは移せません。該当する場合は後半の「困るケース」を先に読んでください。
カスタムGPTはいつ終わる?日程と移行で消えるもの
OpenAIの公式ヘルプによると、日程は次のとおりです(2026年10月時点)。
| 日付 | 内容 |
|---|---|
| 2026年10月26日 | 新規GPTの作成が終了 |
| 2026年12月11日 | カスタムGPTの標準提供終了 |
| 2027年2月11日 | 条件を満たしたEnterpriseワークスペースの延期終了日 |
OpenAI側の移行先は「プラグイン」です。GPTの指示文はプラグイン内のスキルに、ナレッジファイルは参照ファイルに、接続済みアプリはそのまま引き継がれます。
引き継がれないものにも注意が必要です。
- 会話履歴
- カスタムアクション(自動移行されない)
- 選択していたモデル設定
- 共有設定(移行後のプラグインは非公開で作成される)
つまり、ChatGPTのプラグインに移しても、Claudeに移しても、会話履歴は残りません。大事なやり取りは、終了日までに手元に保存しておきましょう。
代替方法1:Claudeプロジェクトに指示文とナレッジを移す
最も手軽で、多くのGPTに当てはまる方法です。
- GPTの指示文をコピーする:GPTの編集画面で、設定している指示文をテキストとして保存します。
- ナレッジファイルを用意する:GPTに読ませていたファイルの元データを手元に揃えます。
- Claudeでプロジェクトを作る:新規プロジェクトを作成し、プロジェクトの指示欄に1で保存した指示文を貼ります。
- ナレッジをアップロードする:2のファイルをプロジェクトのナレッジに追加します。
- 同じ質問で動作を比べる:GPTで実際に使っていた質問を投げ、回答の質と形式を見比べます。
ここで一つだけ手を入れてほしい点があります。ChatGPT向けに書いた指示文は、そのままだとClaudeで意図どおりに動かないことがあります。出力形式や口調の指定が曖昧な部分は、具体的な例を1〜2個足すと安定しやすくなります。
ナレッジが大きくなった場合、有料プランではコンテキストの上限に近づくとClaudeが自動でRAGモードに切り替える仕組みがあります。資料が多いGPTほど、有料プランのほうが扱いやすいでしょう。
代替方法2:繰り返し使う手順はClaudeスキルにする
「毎回この手順で資料を作る」「このチェックリストで必ず確認する」といった、手順そのものが価値になっているGPTは、スキルのほうが向いています。
スキルは、指示文・メタデータ・必要に応じたスクリプトやテンプレートをまとめたものです。SKILL.mdというファイルに、スキルの名前(name)と、何をするものでいつ使うか(description)を書きます。Claudeが会話の内容に合わせて、関連するスキルを自動で使います。
ただし条件があります。
- 対応プランはPro・Max・Team・Enterprise(無料プランは対象外)
- コード実行機能が有効であること
- 自作のスキルは個人利用で、組織全体への共有はできない
プロジェクトは「この話題ならこの前提で答える」場所、スキルは「この種の作業ならこの手順で進める」仕組み、と使い分けると整理しやすくなります。
GPTsの機能別・移行先の対応表
| GPTsの要素 | ChatGPT側の移行 | Claude側の受け皿 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 指示文 | プラグイン内のスキルに | プロジェクトの指示、またはスキル | 書き方の調整が必要な場合あり |
| ナレッジファイル | 参照ファイルにコピー | プロジェクトのナレッジ | 無料でも利用可、RAGは有料のみ |
| 外部アプリ連携 | 引き継ぎ | 公式で要確認 | 連携先ごとに対応を調べる |
| カスタムアクション | 自動移行されない | 自動移行なし | 作り直しが必要 |
| 共有・公開 | 引き継がれない | 組織内共有はTeam/Enterpriseのみ | 一般公開の代替は確認できず |
| 会話履歴 | 引き継がれない | 引き継げない | 事前に保存する |
Claudeに移すと困るケース
向いていないケースも正直に書いておきます。
カスタムアクションを使っているGPT:外部サービスのAPIを呼び出す仕組みは、ChatGPT側でも自動移行の対象外で、再設定が必要です。Claudeに移す場合も、連携の作り直しになります。
GPTを不特定多数に公開・共有しているケース:Claudeのプロジェクト共有は、公式ヘルプで確認できた範囲ではTeamまたはEnterpriseプランの組織内共有です。外部ユーザーに公開する用途は、そのままでは移せません。
無料プランで、プロジェクトが5つを超える場合:無料アカウントのプロジェクトは最大5つです。GPTを多数使い分けているなら、統合するか有料プランを検討することになります。
Slack・Discord・Telegramなどのチャットツールに組み込んで動かしたい場合は、ChatGPTやClaudeの画面で使う形とは別の選択肢もあります。たとえば「ロリポップ!AIエージェントクラウド」は、ブラウザだけでAIエージェントを構築でき、月額1,200円の単一料金制をうたうサービスです。コマンド操作が不要で、チャットベースで設定できる点が特徴とされています。
※料金・仕様は執筆時点(2026年10月)の情報です。最新情報は公式サイトをご確認ください。
ChatGPTのプラグインとClaude、どちらに移すべきか
どちらが優れているかではなく、今の使い方で選ぶのが妥当です。
ChatGPTのプラグイン移行が向いている人
- カスタムアクションや接続アプリを多用している
- 社内でChatGPTの契約と運用ルールが固まっている
- 移行作業を最小限にしたい
Claudeへの移行が向いている人
- GPTの中身が「指示文+資料」で完結している
- ChatGPTの契約を見直すタイミングを探していた
- 長い資料を読み込ませる用途が中心
迷う場合は、並行運用が安全です。12月11日までは、既存のGPTを読み取り専用で使えます。その間にClaudeのプロジェクトで同じ質問を試し、回答に納得できたものから切り替えてください。
よくある質問(FAQ)
Q. カスタムGPTは本当に使えなくなりますか?
Q. Claudeへの移行は無料でできますか?
Q. 会話履歴は引き継げますか?
引き継げません。ChatGPTのプラグイン移行でも、会話履歴は対象外です。必要な内容は、終了前にコピーして保存しておいてください。
Q. ChatGPTの指示文はClaudeでそのまま使えますか?
多くの場合は貼り付けるだけで動きます。ただし出力の形式や口調が変わることがあるため、同じ質問で比較して、必要なら例を足して調整します。
まとめ
- カスタムGPTは2026年12月11日に終了。移行先はプラグインだが、会話履歴・カスタムアクション・共有設定は引き継がれない
- 「指示文+資料」型のGPTは、Claudeのプロジェクトで再現できる。無料でも最大5つまで試せる
- 手順そのものが価値のGPTは、Pro以上で使えるClaudeスキルが向いている
- カスタムアクションや外部公開を使っているGPTは、移行先を問わず作り直しになる
期限まで約2か月あります。まずは一番よく使っているGPTを1つ選び、指示文とナレッジをClaudeのプロジェクトに移して、同じ質問で比べるところから始めてください。
参考






